年賀状、今となっては少し寂しくもあるそんな温かい思い出

今ではSNSやスマホの普及で、年賀状はすっかり陰が薄くなったように感じますが、私が幼い頃。
実家では年賀状といえば年末の1大イベントでした。

 

父親は何百枚という年賀状を書くのですが当時は「プリントごっこ」という作成キットを使って、裏面のデザインを専用のアイテムを使い年賀状制作がスタート。

 

子供ながらに自分でも挑戦するのですが子供にはだいぶ難しい作業だったようにおもいます。

 

実家にあったプリントごっこといえば、年賀状を印刷するどでかい箱型の機械とフラッシュランプで印刷するため、それに使用する豆電球のようなものと、あとはデザインするときに使うインクチューブ。

 

次の年に持ち越したランプは大抵、1個は使えなくなっていたり、インクチューブは入り口がインクでカチカチになっていてやっぱり使えなくなっていたり。使えなくなったランプやインクチューブを買いに、近くのショッピングセンターやホームセンターに買い付けに行くのですが年賀状作り同様、毎年恒例でした。

 

もちろん、店頭には「プリントごっこ」の特設コーナーが必ずありましたし、積み上げられた「プリントごっこ」本体や、各パーツの数もふんだんに並べられており、その当時の年賀状作りには欠かせない必須アイテムだったことには間違いないと思います。

 

また、その「プリントごっこ」で年賀状を刷るのですが、しばらくはインクが乾いていないため出来上がった年賀状は重ならないように新聞紙の上に並べて乾燥させるのですがそのインクの匂いが部屋中に。

 

これもまた、お正月の季節が来たなぁ。なんて子供ながらに感じた、あのインクの匂いはまだ頭の片隅にぼんやりと残っています。

 

時代は流れ、そもそも年賀状なんて書かない、といった声もよく耳にする昨今。

 

プリントごっこや、1枚1枚手書きでの作業で仕上げていた、年賀状の年末のあの雰囲気はどこか懐かしく、少し寂しくもあるそんな温かい思い出となっています。

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